部下への接し方・課長は部下を家族のように接するべき。

先日、「初心者「課長」向けマスト本」というエントリーを書いたところ、著者のid:NED-WLTさんからコメントをいただきました。出版後、その反応を調査する、という行為ができるのは、ネットならでは。そういう意味では、著者と読者は近くなってますね。

冒頭でいきなりブレてしまいましたが、レビューの続きを。

はじめての課長の教科書

はじめての課長の教科書

第一章では課長の定義について説明されています。

僕自身課長になってまだ5ヶ月の新米課長なわけですが、ここ5ヶ月の悪戦苦闘でなんとなく認識し始めていたこと、なる以前に当時の上司である課長に対して思っていたことなどが列挙されています。

特に先日まさに私が“課長”として失敗した点としては以下。

課長は、部下を一人の人間として気にかけ、興味を持ち、熟知することで部下のモチベーションを高め、成果につなげることができる。

私の部署は会社の事業の中でも産声を上げて間もなく、社内での意識もまだ低い。

だからこそ、事業の意味や意義、会社の中での収益レベルの高さについては常日頃部下に説明し、業務に対してプライドを持つような喚起を日常的に促していました。

ただ、僕が抜けていた点として、新しい事業だからこそ非ルーティンな業務が多く、その意思決定を部下に委譲し過ぎていたために、現場でジャッジする部下が「果たしてこの判断で間違いはないのか?」という不安を抱えながら業務を進め、疲弊していました。

そして問題なのは、そのストレスを解消するようなアクションを起こさなかったこと。

結果、部下の一人が小さなことに感情的になったりして、周りに影響を及ぼすようになってしまった。彼がそうなる前に自分ができたことはあったハズ。自分が少しでも彼の不安を取り除いてあげることができれば、そんな状態にはならなかっただろう。
(その後彼とはしっかり話す場を設け、コミュニケーションを積極的に取るようにしている。)

彼に対してもっと興味を持ち、彼が抱えていることに耳を澄ませ、適切に指導を行い、彼が興味のある方向と業務のベクトルをなるべくマッチさせること、それが日常の部下とのコミュニケーションで必要なことですね。

従って、P39の下記一文にあることが今の自分にとって、非常に重要だと感じています。

課長は昔ながらの家族的な方法で部下をまとめることを期待されています。

この「はじめての課長の教科書」は各章にまとめもされており、復習も容易。
しばらくは反復しながら、身につけて行きたいと考えています。