報道ドラマ「でっちあげ」

警察、好きですか?


警察官の印象がなぜか悪い。


僕が左だからとか、警察が国家権力だからとかではなく、なんとなく。


でも実際のところ、大多数の警察官の方が日夜努力をされていることで、日本の治安は守られている。
個人的にも、警察署の徒歩30秒ぐらいのところに住んでいて、毎日安心して生活ができる。もちろん、警察署が近くにある、ということも今の住居に決めたファクターのひとつ。


なんとなく嫌いな理由・・・なんだろう?


やはり一部の汚職警察官の印象が強烈過ぎるのか?


警察の汚職って、人間の正義感を逆撫でするようなことが多いからかな?


たとえば・・・

  • セクハラ
  • 金銭受理
  • 不祥事の隠蔽
  • 癒着
  • 殺人
  • 万引き

とか。


普段警察が取り締まっているような犯罪を彼らも起こしている。当然武器も権力も持っているし、悪用すれば相手の立場より上に立つことが可能な職種だから、ピンキリで犯罪ができてしまう。諸刃。


そういった犯罪が起きると、警察官のほんの一部だということは冷静に思いつつも、怒りと呆れが同時に沸いてくる。
イメージとしては、嫌いな先生がいて、しょっちゅう注意されるんだけど、先生もイケてないことしてるじゃん!みたいな感情ですかね。


もちろん何度も繰り返しますが、こういった汚職警察官は一部で、大多数の方は正義感に燃え、日夜市民の安全を絶え間ない努力と行動により守ってくれていることは重々承知ですが、どうしても前述なき持ちになってしまいます。。。


さて、標題に戻ります。

鹿児島県警察の犯罪“志布志事件”。


今日(9月16日)、たまたま“報道ドラマ「でっちあげ」”を観ました。


以前も他の番組でこの志布志事件が日本の歴史に残る大冤罪事件だということは報道されていましたので、そのひどさの概要は知っていました。

2003年4月の鹿児島県議選で、鹿児島県志布志町(現志布志市)で起きたとされる選挙違反事件。

選挙で当選した県議が志布志町の集落の有権者に現金を配ったとして、13人が逮捕・起訴されたが(うち一人は裁判中に死亡し公訴棄却)、裁判では全員が容疑を否認。2007年2月23日、鹿児島地方裁判所は自白には信用性がなく、現金を配ったとされる元県議にもアリバイがあるとして、被告全員に無罪判決を下した。鹿児島地検も控訴を断念し無罪が確定した。

捜査段階での自白の強要や、「踏み字」行為、そのほかにも異例とも思える長時間の勾留などが問題となった。

踏み字」行為への県への民事訴訟では、鹿児島地裁が違法行為を認定し、県へ損害賠償を命じる判決が下り、鹿児島県も控訴しなかったため判決が確定している。


はてなキーワード志布志事件より引用


ただ、今日の番組は実際に被害に合われた方のお話を元にドキュメンタリータッチでドラマ化されていて、警察の「でっちあげ」と「叩き割り」の苛烈さをある程度の現実味を帯びて見ることができました。


とにかく鹿児島県警と志布志警察署に腹が立つ。


無実の住民や県議に罪をでっちあげ、人間扱いとは思えない苛烈さを極めた自白強制。
被害に合われた方々は事件が立件されてから約4年間、気の休まることがなかったことでしょう。本当に気の毒です。


それでいて、志布志署の署長、鹿児島県警の警部ら事件の中心にいた関係者は減棒3ヶ月や厳重注意だけで済む。出た、またかばい合っている、と思いました。確か一時期神奈川県警とかで警察内部の人間の不祥事を隠蔽したりして問題になった頃がありましたが、まだそこから変わっていませんね。

市民を守るべき警察が市民に仕掛けた罠。

今日の番組内で事件の発端について、志布志警察署長と同期の県警警部が出世するためと言及していました。僕もそのように思います。


こういった公職選挙法に抵触するような事件に関しては警察内部でも注目度が比較的高くて、きっと出世の足がかりになったりするのでしょう。他には、対立候補など、疑惑がかけられた県議に当選して欲しくない人が仕掛けた罠とか?


アメリカのメディアでスクープばかりを報道していた新聞記者がいて、実はそのスクープは新聞記者が自作自演していた、という事件に近い気がします。


いずれにしろ、もうこういった事件はあってはいけないし、鹿児島県は裁くべき者をきっちりと裁き、今回被害に合われた善良な住民の方々や県議にしっかりと保障するべき。


警察が市民に仕掛けた罠。本当にひどい話。

雑記
  • 前述通り憤っているので、特にありません。