寺尾聰に見るエルダー戦略への取り組み提言

寺尾聰さんのアルバム「Re-Cool Reflections」が売れています。

Re-Cool Reflections Re-Cool Reflections
寺尾聰

曲名リスト
1. Re-Cool HABANA EXPRESS
2. Re-Cool 渚のカンパリソーダ
3. Re-Cool 喜望峰
4. Re-Cool 二季物語
5. Re-Cool ルビーの指環
6. Re-Cool SHADOW CITY
7. Re-Cool 予期せぬ出来事
8. Re-Cool ダイヤルM
9. Re-Cool 北ウィング
10. Re-Cool 出航 SASURAI
11. ルビーの指環 1981

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オリコンチャートも10位以内にランクインし、今も異例と言っていいロングセールス。
アマゾンのチャートでも、現在なんと16位。

なぜ売れているか?という点に関しては、すばらしいクリエイティブだからとしか答えがありませんが、では誰が買っているか?という点を考えると、これからのCDパッケージビジネスに少しだけ光明が見える気がします。

さて、誰が買っているか?

その答えは、特にレコード会社でマーケティングをしていたり、男女/性別/職業がわかるようなDBを探る必要もなし。

「普段CDを買っていない人」が買っているからです。

CGMの代表例として頻繁に論拠とされるAmazonのカスタマーレビューにも、大方好意的なレビューが並んでいます。「久しぶり!」「名盤!」「懐かしい!」など。
セルフカバーアルバムに対してはあまりこういった評判は並ばないと思います。

それにレビューの中には、25年前にリリースされたオリジナルに対しての思い出話が。
となると、リアルタイムに寺尾聰を聞いていた20代→現在45歳以上の方がCDを買っているという仮説が成立します。実際にCD店では、普段余り来店することがない40半ばぐらいの方の購入が多いそう。

ここで結論。

CDパッケージは40代半ば以降の方をターゲッティングして販売すべし。

配信が発達する中で、従来CDを購入した若年層は、配信を利用するという流れは必至。
来るべき団塊世代の一斉退職(2008年問題)に向け、今回の寺尾聰を参考としたマーケティングと、プロモーションをすべき。