東芝の東芝EMI株式売却劇は地殻変動の序章

東芝、音楽ソフト撤退 EMIに全株売却 - CNET Japanより。

 東芝は14日、英EMIグループと共同出資する音楽ソフト会社東芝イーエムアイ(EMI、東京)の全株(発行済み株式の45%)をEMI側に売却する
と発表した。売却価格は約210億円。EMI側からの打診に応じた形だが、東芝も「コンテンツ事業はグループの他の事業との関連性が薄れてきている」と判
断。同事業からの撤退を決めた。

この売却劇は、音楽業界の地殻変動における通過点でしかない、と思います。

元々、東芝EMI外資系でした。


というのも、東芝EMIの株式の51%はEMIが持っていたからです。ですので、今回の売却により、今の体制が大きく変わる、ということはないでしょう。

ただ、100%外資系企業になったことで、もっとドラスティックな営業方針を採ったり、新規販路を追求する、などの動きは活発になりそう。

仮説として、5年後には現存するレコード会社10数社が半分ぐらいに減ると思います。
そんなとき、この厳しい音楽業界で行き続けるためにはレコード業界における悪習と、あらゆるシーンに活躍できるプロダクトとしての認識、それに単純に誰も見たり、聴いたり、感じたりしたことがないようなコンテンツを作る必要があります。その流れにレコード会社が付いてこれているのか、たまに不安になりますね。

いずれにしろまだ序章。これからレコード業界の大きな地殻変動は必至ですね。