音楽以外のビジネスモデル
TechCrunch Japanese アーカイブ » また一つ、大胆不敵な音楽ビジネスモデルより。
すぐれたアーティストたちは、少額のダウンロード料金であれ、ライブ・パフォーマンス、関連商品販売などで収入を得る方法を見い出すだろう。
「eListeningPost」というサイトでの新ビジネスモデルについて、書かれていた記事なんですが、結びにある3行に注目せざるを得ませんでした。
音楽業界はアーティストは楽曲制作で収入を得るのではなく、ライブやグッズなど、アーティストのブランディングから派生するコンテンツを生かしたビジネスモデルが必要と言っている点。
この意見には半分賛成、半分異議あり。
前者から。
アーティストはそのアーティスト性によって生成する市場の広がりが違うため、もちろん一概には言えないことを前提として、やはりアーティストはタレント(ここで言うタレントとは才能を持った人を表します)であり、カリスマ性もある。
音楽を聴く人ならば、自分が死ぬほど好きなアーティストがCMに出ていたら気になるに違いない。更にそのコア度によって、アーティストが着ている服を真似したくなったり、アクセサリーを探してみたり。
アーティストによってはそのアーティストが生成することができる市場はコア度の高いユーザーの数だけ拡張する。
対して異議。
アーティストがなぜアーティストなのか?
当然なことで、曲を作り、歌い、自分をユーザーに向けてCDや配信を媒介として表現、伝える。メジャーアーティストならばその評価を収入として次回作の制作意欲を掻き立てるものとなる。
さてまとめ。
ビジネスライクで考えれば、正論。ただ、グッズやライブをするために音楽を作るアーティストは(あまり)いない(いるかもしれないが)。①楽曲制作/CD制作②グッズやライブというプロセスがマストであり、逆にはならない。
マネタイズというビジネスモデルはWEBでは当然だが、音楽を入り口にして、アーティストから派生する2次ビジネスをメインにして収入を得るという音楽のビジネスモデルに決して当てはまることはないでしょう。