ライバル

ライバル。

自分は生来の負けず嫌いであり、物心付いた時から“好敵手”という意味のライバルがいた。

自分がライバルに設定する人間は大体、その時点で勝てないポイントをいくつも持った人間。

そして入社以来、その背中を追いかけ続けた人間が退社し、ニューヨークへ旅立つ。

初めてそのことを噂で聞いた時にはショックだった。

現時点でも背中はおろか、影すら踏めなかった。

そして昨日、彼に言った。正直に言った。

彼は生来のクールな人間。リアクションに困っていたけど、言えて良かった。

そしていつか、いつの日か彼の影を踏みたい。

フィールドは違えど、いつの日か彼と肩を組みながら、いい眺めがする所にいたい。

彼と唯一共感できたMAROON5『Songs About Jane』を聴きながら。

MAROON5『Songs About Jane』