黒田 研二「ウェディング・ドレス」感想

近くの書店でリコメンドされてましたので、買って読んだらビックリ!

ウェディング・ドレス (講談社文庫)

ウェディング・ドレス (講談社文庫)

特にストーリーの組み立て方に脱帽。

想像に堪え難い描写から始まり、突然どこにでもいる婚前カップルのストーリーが始まる。
でもそのストーリー描写は1章ごとに男性から見た相手との関係値、逆に女性から見た男性の関係値を追った構成になる。

そんな2人がとある事件を境目に、すれ違う。と言っても尋常なすれ違い方ではなく、2人がまったく違う世界で暮らし始める。行方がわからなくなったお互いと、事件の真相を探し続けるが・・・。

念のため誇張しますが、この小説はSFではなく、サスペンス。
サスペンスも種類はありますが、あくまでベースはリアリズム。

なのに、なぜ違う世界でお互いを探すのか。。。それは読んでのお楽しみ★

今年読んだサスペンスで一番面白かった!