iza!さんの東芝・音楽事業撤退の記事が疑問。

東芝、音楽事業撤退 背景に「ネットの波」…業界に構造変化-ITニュース:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/31720/

???

余りに結論が暴力でした。何か意図があるのか?とまで思ってしまう程に。
途中までは、電器業界にとって音楽コンテンツはうまみが少ない、というもの。これには納得できる。僕も同じ意見。

そこから中段ではCD生産枚数が落ちていること、逆に配信が伸びていることに触れ、電器メーカーの音楽部門が積極的に参画していることを掲載。ここまではわかる。

で、この結びがスゴク強引で、日本で起きていることと、アメリカで起きていることを交差して述べているため、あたかも現在の日本における音楽業界について語られているように一見思えますが、実際にはアメリカで起きていることを日本で起きている、というような言いまわしにしか聞こえない。???。

 さらに、インディーズの台頭などで音楽大手の存在感は薄らぎつつある。大手所属歌手のインディーズ移籍も珍しくなくなった。また、米国ではネットのソーシャル・ネットワーキング・サービスSNS)で評判になりスターダムにのし上がった歌手もいる。「今の音楽業界は昔のようにお金も『ドブ板営業』も必要ない」(音楽業界関係者)のが現状だ。

この部分。

要点と突っ込みどころは下記。

  1. インディの台頭→と言っても、インディが台頭した時期は2年前ぐらいまでの話。ここ半年以上、インディ発のヒットなんてない。あくまでヒットは大手メーカーから。
  2. 大手歌手のインディーズ移籍→これも数年前のドリカムが最後では?
  3. アメリカのSNSでヒットした歌手→恐らくこれはMySpaceでの話。日本では、こないだ日本語版サービスが開始されたばかり。当然、mixi発信でヒットを飛ばしたあー低lストは一人もいません。

この3点の後に、いきなり日本の話になって、日本でも(アメリカと同様に)大手メーカーが出す音楽のみがヒットするわけでもないし、そもそも売上が伸びていないので、東芝さんはいいジャッジを下した、みたいな結びになっています。これは無理やり。今年ヒットしたアーティストは、みんなメジャーアーティストばかり。

業界の現状をとてもわかっているとは思えない。あまりに不勉強甚だしい、と思います。