「ブログスフィア」の感想

↓今この本読んでます

ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち
ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち ロバート・スコーブル シェル・イスラエル 酒井 泰介

おすすめ平均
starsブログの重要な部分を読み取ると面白い!

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イントロから引き込まれるような内容で、ちょっと読んだだけで、この本は自分にとって大きな影響を与える本だと思いました。
僕もブロガーの端くれとして、ブログスフィアで存在しています。このブログは自分が数年後に検索をかけたとき、自分が何を感じたか、何を考えたか、どう行動したかということがメインの理由ですが、実際にコメントを付けてもらえたりしてますし、トラックバックも入る。共感した人たちとのバーチャルな繋がりによって、更に自分が成長できたり、更に思考を深められることが非常にありがたいと思います。
ブログスフィア世界にこのブログが存在しているからこそですね。

ということで、何回かに分けてこの本の要点をアーカイブします。

まずは、「ブログスフィア」の言葉の定義として、
■5ページより引用

「ブログスフィア」――すべてのブログによって構成されるコミュニティを指す言葉――

とあります。ちょうどこないだ発表された資料として、ブログスフィアの大きさを測った実績についての記事が。
CNET JAPAN8月8日のエントリー『「世界のどこかで毎秒2件ずつ誕生」--テクノラティのブログ調査』より、
 http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20195107,00.htm

 いまも世界のどこかで、毎秒2件のブログが新たに生まれているという。
 ブログ検索サービスなどを提供するTechnoratiが行った最新の調査によると、ブロゴスフィア(ブロガーやブログで作り出されるコミュニティ)の規模はこの3年間、半年ごとに倍増するペースで成長しているという。これはつまり、世界中で1日あたり17万5000件の新しいブログが生まれていることになる。Technoratiがチェックするブログの数は2006年7月31日、5000万件に到達した。

毎秒2件。ブログが世界の総人口を越す日も近そうですね。
これだけのブログが産声を上げているということは、ブログスフィアは順調に広大かつ新しいメディアに成長しているということですね。
さて本に戻ります。

■11Pより引用

 どんな革命にも、犠牲者がつきものだ。この場合は、一方通行で指揮系統制型のブロードキャスト・マーケティングに胡坐をかく今日のマーケティング関係者たちが、犠牲者の筆頭になる。彼らはきっと、家に帰って家族に、テレビ広告やジャンク・メール、バナー広告についてどう思うか聞いてみるべきなのだ。彼らに将来はない。マーケティングそのものが消滅する運命にあるとは思わない。そのブロードキャスト的な側面に明日はないといいたいだけだ。つまり、「話すのは我々だ。君たちは聞きなさい」といわんばかりのやり方は、もうおしまいなのだ。

そいういえば、ペプシ・コーラのCMって最近やってないですよね??なぜやっていないか。それはWEBでの双方向マーケティングこそ、テレビCMより強力な広告効果があると踏んだため。
筆者はテレビCMに代表される垂直落下型プロモーション(僕は個人的にそう呼んでいます)に未来はなく、ブログスフィアでの双方向プロモーションこそ効果もあり、マーケティングもできると言っています。

今日最後に、筆者が結びとして面白い例えをしています。

■11Pより引用

この革命に適応できない人々は、ほどなくして前世紀の鍛冶屋と同じ運命をたどるだろう。馬の蹄鉄を作っていた彼らは、初めて自動車を見たとき、哀れなおんぼろ機械を冷笑したに違いない。にやついたまま金敷にハンマーを叩きつけ、同業者の大半がやがて失業するという事実に、まったく気がついていなかったに違いない。

果たしてブログの世界「ブログスフィア」は第2の“自動車”になりえるんでしょうか??

次回はアメリカでのマイクロソフトの別称、「悪の帝国」をマイクロソフト内から変革したブロガーについて。