「ウェブ2.0は夢か現実か?」感想

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」の著者・佐々木俊尚さんの新しい著書・「ウェブ2.0は夢か現実か?」を読みました。

ウェブ2.0は夢か現実か?―テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力
ウェブ2.0は夢か現実か?―テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力 佐々木 俊尚

宝島社  2006-08
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ざっくりと言えば、過去某新聞社の記者でもあった佐々木さんが、日本のWEB社会と取り巻く環境、問題点について客観的な視点で書き綴られています。

ライブドアのLF買収〜ライブドア事件の裏側やP2PWinnyの裁判、新聞社VSGoogle News著作権など、日本のWEB社会の懸案事項がつらつらと列挙されていて、それでいて読みやすい。

特に興味を魅かれたのは、「ネットに自分の人生がコピーされる」という項で、未来生活デザイナーを名乗る美崎薫さんという男性がトライしている「ライフログ」について。

 自分の人生が、どれだけデジタルに転写できるのか?デジタルに転写された人生は、イコール自分となるのか?もしデジタルコピーの技術がどんどん進化していって、人間が外界から取り入れた五感すべてをデジタル化できるようになったとしたら、そのデータは自分をそのまま表現したものになるのか?そうだったらそのデータに転写されない「自分」には何が残っているのか?

今、僕がこうしてブログを書いているのは、自己アーカイブ
将来道に困ったとき、このブログから検索して、温故知新のアイデアをもらうためでもある。この美崎さんの「ライフログ」はもっとスゴイ内容でした(詳しくは読んでみて下さいね)が、このことについて佐々木さんが書いていることが何か未来の人間とWEBデータベースとの付き合いについて冷静かつ的確に述べてますね。
今、PCで表現できているものは

  • 視覚
  • 聴覚

だと思います。あとは

  • 触覚(キーボードやマウスは直接的な触覚ではないと思います)
  • 嗅覚
  • 味覚

ですね。これができたら本当に「ライフログ」ができて、果ては自分のコピーロボットができちゃったりするんでしょうかね。恐っ!